こんにちは、シンコです。
キャンプに加えて長期の車中泊の旅に出るようになってからというもの、これまで以上に電源の確保に苦心してきました。
キャンプを始めてすぐに購入したSmartTapのポータブル電源 PowerArQ (626Wh)を使っていたのですが、容量・出力共に物足りない場面が増えてしまい…
そこで、より強力なポータブル電源として、EF ECOFLOWのEFDELTA (1260Wh)を導入しました。色々な場面で実際に5ヶ月間使ってみたので、その感想をご報告します。
ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。
長期車中泊向け電源として ポータブル電源の選択
長期車中泊に向けて電源周りを強化するにあたり、車載用サブバッテリーを積むか、ポータブル電源を買い足すか、かなり迷いました。
取り回しやお手軽さでいえばポータブル電源に軍配が上がりますが、だいぶ安価になってきたとはいえ、高性能なものは余裕で10万円を超えてしまいます。
サブバッテリーの方が多少安価ですが、コード配線などの面で自作できるかがどうかが不安でした。
決め手となったのは、電子レンジを使える環境を容易に作れるか否か、でした。
車中泊を始めるにあたり、絶対に導入したかったのが電子レンジ。気ままに寝泊りできるとはいっても、食事を冷めた総菜やコンビニ弁当で我慢するのは嫌でした。長期旅だからこそ、いつでもご飯を温められるようにしておきたい…!
電子レンジ導入で問題となるのは、その大きな起動電力でした。電化製品の多くは、最初に起動する時に大きな電力を必要とします。例えば500wで電子レンジを使うにしても、起動するための電力は1000w以上必要となるケースもあります。
手持ちのPowerArQは最大出力が500Wなので、電子レンジを起動させることができません。
となると、瞬間最大出力 (サージ出力)が1000W以上、できれば1500W以上の電源が必要でした。
そんなポータブル電源はないな~と思っていたところ、ちょうど日本初上陸として、EF ECOWORKFLOW のEFDELTAの発売が開始されました。その出力たるや、驚異の1600W(サージ出力は3100W)!
必要な瞬間最大出力をサブバッテリーで実現させることもどうやら可能らしいのですが、そのためには配線の工夫が必要など複雑で…素人が手を出して電気回りで不具合を起こすと怖いということもあり…
防災も兼ねて強力なポータブル電源を買っちゃえ、ということでEFDELTAの導入に至りました。
(”防災”ってこういう時は本当にパワーワードです…)
同じくEF ECOFLOW社が出しているRIVER Maxもコンパクトで迷ったのですが、瞬間最大出力にもう少し余裕が欲しいと思い止めました。
今はさらに強力なモデルが出ているんですね。
EF ECOFLOW EFDELTAのメリット、デメリットまとめ
いきなり結論から言うと、我が家ではこれ無しの車中泊は最早考えられません。長期の車中泊旅での快適度と安心度をダントツに上げてくれました。
キャンプをする時も電源サイトを取る必要は全くなくなりました。
実際に使ってみて、分かったことがいくつかありました。
メリット
- とにかく大容量
- とにかく高出力 (キャンプ、車中泊で使う家電は、電子レンジやドライヤーを含めてほぼ賄える)
- 意外と大きくない (個人の感想)
- 充電が早い (1時間で0%→80%)
デメリット
- 重い (女性にしては体格が良い私でもギリギリ)
- 高速充電中にブレーカーが落ちないように気をつかう
とにかく大容量!大きさも許容範囲?
EFDELTAの前面にはディスプレイとUSB、USB-Cの差し込み口があります。
ディスプレイには電池残量、INPUT、OUTPUTと残使用可能時間が表示されます。この残使用可能時間が結構便利で、就寝時に電気毛布を使う時などに朝まで持つか確認することもできます。
後ろ側にはAC電源差し込み口があります。なんと6個。
側面は充電用の差し込み口。メインで使うのはAC電源充電用とシガーソケット充電用になると思います。
容量は脅威の350000mAh/1260Wh。直接比較はできないですが、我が家で元々使っているPowerArQのおよそ2倍です。
例えば、電気毛布を弱で2枚使用すると、PowerArQは一晩ギリギリ持つ感じでしたが、EFDELTAだと電池残量が半分以上ありました。
PowerArQと大きさを比較するとこんな感じです。二回りくらい大きくなりますが、容量を考えると思ったほど大きいとは感じませんでした。
高さはだいぶ大きくなりますが、縦横の大きさがそれほど変わらないスリム設計だからかも…?
一方、重さははっきり言って横綱級の13kg。左右に飛び出たがっしりとした持ち手が無いと、取り回しが大変です。
大満足の高出力
上述の通り、我が家的に車中泊で使いたいものNo. 1の電子レンジがもちろん余裕で動きます。
ちょうどハイエースの車検のため、普段は車に積んでる電子レンジを家に持ってきていたので写真を撮りました。
我が家の愛用電子レンジはアイリスオーヤマの18L。移動時にがたつかないフラットテーブルで、全国どこでも使えるヘルツフリー、消費電力も低め(950W(50Hz)/1300W(60Hz))です。
EFDELTAは出力を50Hz/60Hzで選択できます。表記的には60Hz設定にしても消費電力が1300Wなので許容範囲ですが、電力を節約したいのでなんとなくEFDELTA側を50Hzに設定して使っています。
500wで電子レンジを起動させてみます。
出力は瞬時に977Wになりましたが、最大出力は3100Wなのでまだまだ余裕です。フル充電だとこのまま1時間使えます。家族4人分の惣菜を温めても合計で15分くらいの稼働なので、4食分くらいは使える計算です。
お次はドライヤー。基本は立ち寄り湯で備え付けの物を使いますが、時にはドライヤーが置いてない (コンセントもさせない)施設もあるので、いざという時にドライヤーがポータブル電源で使えると便利です。
ダイソンのドライヤーを起動させてみます。
高音強風のモードにすると、出力が1100Wを超えました。これでもフル充電なら1時間使えるので、子供たちの髪も乾かせます。(うちは短髪なのでほぼ自然乾燥ですが)
ちなみに一番弱い冷風であれば27時間使えます。が、あまり使う機会はないですね…
充電性能はピカイチ、でもちょっと注意が必要
メーカーのHPによると、EFDELTAの充電は「1時間80%までの圧倒的な高速充電、フル充電まで2時間以下」とあります。実際に充電してみると、本当に短時間で充電が終わります。(PowerArQでは8時間とあります)
ただし、充電に使う電気量が大きい(特に80%未満の時)ため、気を付けないと停電リスクがあります。私も一度、家でブレーカーを落としたことがあります。
予防措置として、コンセントタップから他の電子機器のコンセントを抜き、EFDELTAのみをつないで充電するようにしています。また、電源サイトやRVパークで充電する時は、使用出力許容範囲をよく確認してから充電した方がいいです。
こちらはキャンプ場の電源サイトで充電した時の写真。
INPUTが1070Wと出ています。この時は1500Wまでがサイトの電源の上限だったので余裕がありましたが、サイトによっては1000Wまでが上限のこともあるので注意が必要です。
一方、地味に嬉しいのがシンプルなコード周り。
例えばAC電源充電用のコードは変換アダプターが無いので取り回しがしやすいです。
シガーソケットからの充電コードもかなりすっきり。
気軽にポチッとするにはまだお高いですが、2泊以上の冬キャンプや車中泊に出かけたり、電子レンジのような高出力を必要とする家電を使用するスタイルの場合は、一番に候補に挙げても良いポータブル電源だと思います。
↓ この記事がお役に立ちましたら、クリックしてもらえるとうれしいです。 ↓
コメント