こんにちは、シンコです。
最近はすっかり寒くなり、秋キャンプシーズンまっさかり。冬キャンプの準備もぼちぼち始めています。そろそろ灯油ストーブも出さなくては…。
車中泊を始める前はこの季節のキャンプが特に好きで、毎週のように行っていました。今のスタイル (車中泊キャンプ)になってからも、キャンプ場に行く際は、就寝時以外はシェルターを立てて煮炊きをしたり暖を取ったりしています。
これまでの経験を振り返り、冬キャンプの良いところと工夫ポイントをまとめてみました。
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ファミリーで冬キャンプに行くと何が良いのか
暑くない
真夏のキャンプは、よほど涼しい高原キャンプ以外はかなりの体力を消耗します。
炎天下での設営撤収はもちろん、熱帯夜の就寝は逃げ場がないだけにきっついです。体力もそうですが、寝袋やマットに汗がついてしまうのが嫌で…。
お風呂に入ってさっぱりしても、またすぐに汗をかいて、の繰り返し。子供の熱射病や熱中症にも気を配らないといけません。
一方、気温が下がって秋冬キャンプの季節になると、平地や盆地のキャンプ場にも行きやすくなります。アウトドアでは逃げ場がない暑さと違って、寒さは着込んだり暖房器具を使ってしのぐことができるので、工夫しだいで何とでもなります。
虫が少ない
暑さにも関係しますが、夏キャンプは虫との戦いです。
蚊、ブヨ、アブ、アリ、小蝿、ヒル、などなど…。
虫よけ対策のために、虫よけスプレーだの蚊取り線香だの虫刺され薬だのの準備もいりますし、子供が刺されないように目を光らせる必要があります。
ご飯を作っても虫がたからないように注意が必要です。特にテントの中でお菓子などをこぼして、アリの行列ができてしまうと目もあてられません。
秋冬キャンプだと、こういった虫の恐怖がかなり軽減されます。
虫が苦手な人は絶対に秋冬キャンプから始めた方が良いと思います。
冬ならではのキャンプ体験ができる
夏キャンプは川遊びや虫取り、花火など、楽しいイベントが沢山あります。
でも秋冬キャンプだって、その時期しかできない遊びがたっくさんあります。
一面の落ち葉の中で駆け回って遊んだり、
焚き火を囲んでゆっくり語らったり…(大人も子供も)
澄んだ星空で天体観測したり…
雪の中を転げ回ったり…
秋冬ならではのたくさんの経験ができます。
冬キャンプ装備① 暖房器具
とはいえ、冬キャンプを快適に過ごそうとすると、夏キャンプよりも重厚な装備が必要になってきます。特に暖房器具類は欠かせません。
我が家では以下のギアを寒さに合わせて使い分けています。
電気毛布
一番お手軽な暖房器具です。かさばらないので、我が家では2枚持っています。
消費電力も少ないのでポータブル電源でも一晩使えるところが安心です。
床に敷いて暖かいラグとしても良し、上にかけて毛布として使っても良し。
丸洗いできるものだとなお良いです。
若干パワーにかけるので、極寒のキャンプ時は何かと組み合わせる必要があります。
ホットカーペット
冬キャンプの強い味方、ホットカーペット。
電気もそこそこ使うので、ポータブル電源での利用は厳しいですが、電源サイトなら遠慮なく使えます。
電気毛布よりもパワーが大きいので、この上に寝袋を敷けば、真冬でも地面からの冷気を完全に遮断できて暖かく寝られます。ホットカーペットの上にテーブルを置いて、これに毛布をかければこたつ代わりにもなります。
運ぶ時は結構かさばるので、コンパクトに折りたためることが重要です。それでも積載を地味に圧迫しますが…。
我が家の場合、ワンポールテントの中で使用することもあるので、1.5畳のサイズを選びました。ワンポールだと真ん中にポールがあるので、どうしても小さいサイズにしないと入らず…。1.5畳だと家族4人で寝ると誰かがはみ出てしまうので、横長に引いて、家族4人の下半身を重点的に暖める配置にしていました (寝るときは足下の冷えの方が辛いので…)。
ワンポール以外のテントであれば、家族4人なら2畳くらいがちょうど良いサイズだと思います。
ほとんどのホットカーペットは自動タイマーでスイッチが切れる設定になっているので、朝方にスイッチが切れて寒くて起きてしまうことがありました。就寝直前にスイッチのON/OFFの入れ直しをしておくと安心です。
灯油ストーブ
個人的には最強の冬キャンプギアです。我が家ではフジカハイペットを使っています。
ストーブの上で煮炊きもできて一石二鳥。コトコト煮込む料理には最適ですし、やかんを乗せておけばいつでも熱いお湯が使えて便利です。
ただしシェルター内やテント内で使用する場合は自己責任です。一酸化炭素チェッカーは必須で、できれば複数用意した方が良いですし、寝袋や衣服などの引火物はしっかり遠ざけておかないといけません。
小さい子供がいる場合は、ストーブガード代わりに囲炉裏テーブルで囲んでおくと安心です。
灯油の持ち運びも、漏れないように工夫が必要です。
フジカハイペットは中に灯油を入れて持ち運んでもこぼれない設計になっているので、我が家の場合は、キャンプに出かける前にフジカハイペットの中に灯油を入れておきます。予備として、ガソリン携行缶にも灯油を入れて持っていきます。
うちは普通にホームセンターで買った赤い缶に入れていますが、今はかっこいい灯油缶が多い…。
灯油を入れる際のじょうごもお忘れ無く。
この他、暖房器具としては最強の薪ストーブもありますが、我が家にとっては永遠の憧れギアです。
いつかはチャレンジしてみたいので、雪キャンプの時などにレンタルから始めてみたいです。
(番外編) ポータブル電源
夏は冷蔵庫の稼働に電源を使いますが、冬は就寝時の暖房に電源を多く使用します。ポータブル電源があれば、電源サイトの縛りから逃れられるので、冬キャンプにも行きやすくなります。
電気毛布くらいであればポータブル電源の出力を気にしなくても使えますが、ホットカーペットやヒーター系を使う場合は出力が1000Wを超えるものを用意しておいた方が安心です。
PowerArQだと電気毛布1枚一晩使うのがギリギリくらいでした。(設定温度にもよります)
EFDELTAであれば、電気毛布2枚を一晩使ってもまだ余裕がありました。
冬キャンプ装備② 服装
ジャケットとパンツ
日中はあれこれと動き回っているので、よほどの極寒地域に行かない限りは、ダウンジャケットを着ていればとりあえず問題無いです。山に分け入るわけでなければスキーウェアでも良いかと。雪中キャンプの時もスキーウェアが便利です。
どちらかというと脚が冷えてくることが多いので、ダウンパンツや重ね着用のタイツがあると安心です。私はここ数年、ユニクロの防風エクストラウォームイージーパンツを愛用しています。
夜に焚火の前でじっと座るような場合は、これにストールや毛布をプラスして暖かくします。
ブーツ
我が家はノースフェイスのヌプシブーツを愛用しています。これがあれば雨でも雪でも足先ポカポカです。
帽子/ネックウォーマー
雪山でもそうですが、帽子があるのとないのとでは体感温度に雲泥の差があります。
分厚いジャケットを着るよりも、帽子をかぶる方が断然暖かいです。
同じく首を温めることも効果抜群ですが、マフラーだと引っかかったり火に近づく時に危ないので、ネックウォーマーの方が便利です。
暖かく寝るためのコツ
寒~い冬キャンプで温かく寝るためのポイントは「下から温めながら上からも温める」事だと思います。特に0℃を下回る極寒キャンプの際は、温かさのサンドイッチが必須となります。
高価格高機能のダウンシュラフであれば、1枚だけで温かさのサンドイッチを実現できるのかもしれませんが、我が家では家族の人数分をそろえると高くつきすぎてしまうのであきらめました。
その代わり、上述のような暖房器具をうまく活用するようにしています。
(高いダウンシュラフよりもちょっと良いポータブル電源と電気毛布を買った方がコスパ良いです。)
下から強力にホットカーペットで温めても、上がスカスカで寒かったら快適に寝ることはできません。例えば以下のような組み合わせを使うことで、暖かい状態をキープするようにしています。
下: ホットカーペット、上: 3シーズン寝袋+電気毛布
下: 電気毛布、上: 冬用シェラフ+毛布 or 家庭用羽毛布団
(下に 電気毛布を敷いて、テント内の空気を灯油ストーブで暖めたまま寝れば、3シーズン寝袋でも問題ないですが、就寝中の灯油ストーブ利用は自己責任となりま))
サンドイッチ力に不安があれば、湯たんぽやホッカイロを追加するのも良いと思います。
我が家では寝返りを打ちやすいように封筒型のシュラフを利用していますが、首元が寒くなって夜中に起きてしまうことがあります。対策として、フードをかぶって寝るか、首回りにもこもこの毛布を巻くようにしています。
キャンプスタイル別の冬キャンプ
冬キャンプはどんな形のテントでも楽しく過ごすことができると思います。ただやはり、テント内に暖かい空気をとどめておくためには、スカートはあった方が良いと思います。
その分、外気との温度差が大きくなるので、結露との戦いは激しいものになります。
ワンポールテント
我が家で使っているのはogawaのピルツ15 TCです。
車中泊がメインの旅行手段になってからはなかなか使う機会がないですが、テント泊の時は我が家の主力でした。
ピルツは周りの壁とグランドシートが一体化して立ち上がる形になっているので、風が吹き込まず中の空気を暖めやすい。
背が高く暖めた空気がテントの上の方に行ってしまうので、サーキュレーターで中の空気をかき回してあげるとさらに快適です。
個人的には、冬キャンプの中、ぼうっと照らされた三角テントはなんとも言えないロマンを感じます。
結露はもちろん発生しますが、TC素材なので水が滴ってくることはありません。
ただ、ワンポールテントなので壁が斜めになっており、結露で濡れた壁に物や体が当たりやすいのがネックです。
真ん中にポールがあるので、ホットカーペットを引く時は配置とサイズに注意が必要です。我が家では2畳サイズのホットカーペットをテントの半分に敷き詰めるように置いて暖を採ります。
ピルツはケーブルを引っ張るとテントの上部を開閉することができ、そこから薪ストーブの煙突を出すことができます。我が家でもいつか薪ストーブにチャレンジしてみたいです。
シェルター
車中泊旅行でもテント泊でも大活躍しているのがシェルター。我が家ではogawaのロッジジェルターを使っています。
シェルターなので内部は地面がむき出しです。その分、寒い冬キャンプでブーツを脱がずに中に入れるのが便利です。
こちらの素材はポリエステルなので結露はかなり出ますが、屋根が斜めになっているのと壁が垂直に立ち上がっているので、うまいこと壁を伝って地面まで滴り落ちてくれます。天井には付属のインナーフライを付けられるので、天井から雨のように結露が降ってくることはありません。
シェルターをリビングとして使う時は、中にシートを引かずに全面を土間にします。グルキャンの場合はだいたいこのスタイルです。
雪中キャンプの時はこちらの方が便利です。
寝床として使ったり、中でゴロゴロできるようにお座敷スタイルにする時は、半面にシートを敷いてそこにホットカーペットや電気毛布を敷きます。
これだとキッチンスペースとくつろぐスペースをうまく分けることが出来ます。
寝る時はカンガルースタイルにするとさらに暖かく眠れます。我が家ではDODのカンガルーテントを使っています。
冬キャンプおすすめメニュー
冬キャンプの醍醐味の一つが、ほっかほかのご飯をアウトドアで食べることです。
おでん
定番おでん。材料を用意して一から煮込んでも、レトルトを鍋で温め返すだけでも美味しいです。
残った汁にうどんを入れれば次の日の朝食としてもぴったり。
水炊き
水炊きに限らず、お鍋は冬キャンプ最強メニュー。
キャンプ場近くに道の駅や野菜直売所があれば、地元産の野菜を買ってたっぷり使えるので、リーズナブルでその土地オリジナルのご飯が作れます。
熱燗
雪中キャンプには欠かせない熱燗。
灯油ストーブを使うなら、上にお湯をはったお鍋を乗せておけばいつでも燗を付け直すことが出来ます。
一升瓶をまるごとお湯に入れてもいいですが、缶タイプの日本酒があれば手軽に楽しめます。
本格的なちろりが欲しくなる…。
焼き芋
焚き火をするなら絶対これ。芋とアルミホイルと新聞紙 (キッチンペーパーで代用可)だけで作れる最高のおやつです。
お汁粉
これも冬に必須のおやつの一つ。朝ご飯としても◎。
冬キャンプご飯に便利なギア
気温が低い冬キャンプだと、熱々のご飯もどうしてもすぐに冷めてしまいます。
そんな時は保温性のある調理器具を使うと便利です。何度も温め返す必要がなく、ガスの節約にもなります。
我が家ではサーモスのシャトルシェフを愛用しています。これはアウトドアに限らず家の中でも大活躍。
また、温かい飲み物を飲みたくなった時にいつでもお湯が使えるように、スタンレーの真空ボトルを使っています。キャンプ中はこのボトルの中に常にお湯を入れておくようにしています。
ちょっとした工夫でたっぷり楽しめる冬キャンプ、気軽にチャレンジしてみてください。
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